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2006年作品。日本映画。
小松左京のベストセラー小説を原作にした1973年作品「日本沈没」をリメイク。海底プレートの沈降のため沈没する日本を舞台にしたパニック映画。
監督は「ローレライ」の樋口真嗣。
出演はSMAPの草剛。「メゾン・ド・ヒミコ」の柴咲コウ ら。
まったく期待していなかったのだが、思った以上におもしろくて得をした気分だ。とにかくエンターテイメントに徹した作品だと思う。
この作品は日本で、ハリウッド式の映画を作ってみたといったところだろうか。そういうスタンスならば、細かいことを気にするのが野暮というものだ。
例えば襲い来るように次々と現われる危機の数々や、うねりのあるプロット。どう見てもちゃっちいけれど、それはそれで笑えるCG。火山の噴火や洪水、街の壊れる様の幼稚っぽいがなかなかに楽しませてくれる映像の数々など。見ていて楽しい面は無数にある。
そういったものを僕は受け入れ、どんどん楽しむことができた。
もちろん欠点をつければキリがない。
ありがちなストーリーはオーソドックスで、ある意味想像の範囲内だし、演出も安直だ。恋愛シーンは、ハリウッドアクション映画のように見ているこちらが気恥ずかしくなるようなレベルでしかない。そして何より主人公がまったくもって切れがないというのはこの手の映画としては致命的なものであろう。
しかしそんなこと言っても仕様もない。むしろそれを笑って受け入れ、存分に映像の楽しさを味わった方が正しい鑑賞方法であろう。
そういう風にして鑑賞した僕にとって、本作は大満足の作品であった。
評価:★★★★★(満点は★★★★★)
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